パッキングのヒント|快適な留学への身支度 - フォルクフーグスコーラ留学
失敗しない荷造りで快適な留学生活を
みなさんは留学先へどのくらいの荷物を持っていきたいと考えていますか?
海外での長期滞在となると、衣服から日用品まであらゆるものを準備する必要がありますが、一人で運べる荷物には限界があり、何をどのくらい持っていくべきか悩んでしまいます。
一年の半分以上は寒い冬が続くスウェーデンで快適に過ごすために、服選びからつまずいてしまう方もいるでしょう。
本記事では、そんな悩める荷物選びやパッキングのヒントはもちろん、現地で調達できるものや日本から持っていくべきアイテム紹介まで、荷造りに必要な情報を余すことなく、ぎゅぎゅっとまとめました。
この記事で分かること
✓ 手荷物やスーツケースのパッキングのコツ
✓ 持って行って後悔したもの・助かったもの
✓ 留学に向けたパッキングに関するQ&A
(所要時間: 約15分)
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パッキングの基本
限りあるスーツケースの容量で、何を選んでなにを持っていくのか……その取捨選択が現地生活のQOLを大きく左右します。
まずはじめに、現地で必要な持ち物をリストアップした表をご覧ください。
このリストを目安に、必要なものを細かく書き出していき、以下に挙げた3つのポイントを基に持ち物を精査し、効率よく支度を進めていきましょう。
| 項目 | 具体例 | ポイント |
|---|---|---|
| 衣類 | ・アウター、衣服、靴下 ・部屋着/寝間着、下着 |
・3~4日分を洗濯+着回しで工夫 |
| 服飾雑貨 | ・帽子、防寒具(ニット帽、手袋)、サングラス ・靴、ルームサンダル、折りたたみ傘 |
・強い日差しに帽子は必須 ・風よけ/防寒にフード付アウターが◎ |
| 日用品 | ・スキンケア/衛生/メイク/整髪用品 ・タオル、ハンカチ |
・使い慣れたものを ・重量が嵩むので工夫要 |
| ガジェット | ・ノートパソコン、タブレット、各種ケーブル ・モバイルバッテリー、イヤホン、プラグ変換器 |
・"AC100~240V"の機器は変圧器不要 |
| 医薬品類 | ・風邪薬、鎮痛薬、胃腸薬、アレルギー薬 ・目薬、軟膏、絆創膏 |
・想定より多く持っていくと安心 |
| その他携行品 | ・財布、カードケース、渡航書類、筆記具 | ・不要なカード類は置いていく |
| 日本の食品 | ・顆粒出汁、インスタント食品など | ・顆粒やドライフリーズ系は軽いので◎ |
1. 優先順位をつけて精査する
スウェーデンでは、外は寒いですが室内は暖かいです。建物をエレメントという防寒設備が巡っていて、冬でも日本のように室内が寒くなることはありません。
夏場はこの設備がほぼ動いていないので肌寒いかもしれませんが、一年を通して室内は22~23度前後に保たれています。
パッキングリストを作るときは、「なくても困らない vs 代替できない」で仕分けるという基準を持っておくのがおすすめです。
この基準を使えば、現地調達できるもの(衣類・タオル)は優先度を下げて、替えがきかないもの(薬・証明書・翻訳が難しいもの)は優先度を上げるなど、取捨選択が楽になって本当に必要なものだけを厳選することができます。
一方で「現地調達できてもはるかに高いまたは質が合わない」ものもあるかもしれません。
自分の中のこだわりと上手く擦り合わせながら仕分けしてみましょう。
現地調達できるもの
実際に筆者がスウェーデンへ渡航して感じたパッキングしなくてよいものはこちらです。
- ドライヤーなどの生活家電
- 文具、日用生活品(電池、綿棒、ソープ類、タオル)
- 衣類、防寒具、アウター
スウェーデンの物価は日本の1.5倍ほどですが、日用品や生活家電の価格は日本と大差ない印象でした。
もちろんスウェーデンには100円均一や安価な家電はないので、日本に比べると割高にはなります。ただ、重さが嵩張りスペースを取られるドライヤーや防寒具は現地調達が現実的と思いました。
衣類に関しては、日本よりサイズがやや大きいですが、小柄や低身長でない限りはそこまで困らないと思います。ご自身の体型に合わせて検討するとよいと感じました。
現地調達できるが持ちこむのが好ましいもの
人によっては「替えがきかない」ケースがありそうなものと定義して選んでみました。
- 基本の衣類
- 化粧水などの肌に触れるもの
- 医薬品類
スウェーデンの人々は長身の方が多く体格もしっかりしているので、小柄な方には衣服や下着のサイズが大きすぎる可能性があります。かと言って子供用は、デザインもキッズらしく選びにくいので現地購入は避けた方が無難と感じました。
また、スウェーデンにもユニクロがありますが、サイズ設定が日本と違い、二回りほど大きく作られてる印象でした。もしもユニクロでの現地購入を検討している場合は留意しておきましょう。(肌感ですがアウターのXSがLくらいに感じました)
肌に触れるものや体に入れる薬なども、日本人の体質には合わない場合があります。敏感肌の方、小柄だったり虚弱体質な方は普段使い慣れたものを持っていくのがよいでしょう。薬などは特に効きすぎる恐れがあるので必ず日本から持参しましょう。
2. 動線を意識する
さて、持ち物リストと買い出しが済んだら、とうとうパッキングです。ここでのポイントはずばり動線です。
移動~到着までにすぐに使うものは、外ポケットに入れるか機内持込み品にするなど、移動時の自分の行動を想定して収納するしましょう。こうすれば、移動や待機時間の多い空港内でかなり動きがスムーズになります。
機内持込みの鞄は、外ポケットのついた登山向きのリュックサックが軽量かつ多機能で両手が空くのでおすすめです。
サイズは国内線の規定サイズ内に収まる28L前後にしておくと、渡航後の小旅行にも使いやすいです。
筆者はリュックのほか、すぐ使いそうなものを軽いサコッシュにまとめていました。空港内や大荷物の移動時は首からかけ、不要時はリュックの外ポケットに収納しておくのが便利でよかったです。
パッキングの仕分けの基本
- 機内持ち込み品(手荷物や身の回り品):
- 受託手荷物(スーツケースや大型バッグ):
移動中に使うもの*、モバイルバッテリー、ロストバゲージ用荷物
*パスポート、書類、財布、常備薬、リップクリーム、飴などの軽食
現地まで使わないもの、液体物
ロストバゲージ対策
ロストバゲージ(荷物の紛失)した時を想定して、機内持ち込みの荷物に「1泊分の衣類・常備薬・充電ケーブル」を入れておくとさらに安心です!
*ロストバゲージ … 乗り継ぎの際に空港側で受託手荷物の積み間違いが発生し紛失すること
3. 重心を上に詰める
重い荷物を少しでも運びやすくするコツは重心を上にすることです。
リュックやカバンなら底面に、スーツケースはキャスターとヒンジ側に軽くて壊れにくいものものを詰めると、重いものが上部~中心に留まります。
この方法でパッキングすると全体の重心が上になるので、持ち上げるときや背負う際に軽く感じられますし、詰めた荷物が緩衝材として機能してくれるので輸送時の破損のリスクヘッジになります。
また、すぐに使うものをあらかじめ小さな袋やポーチにまとめ、スーツケースのファスナー付近や手荷物(リュックやカバン)の最上部に入れておくと取り出しやすいです。
持って行って後悔したもの・助かったもの
約1年の留学生活に向けて、筆者が実際に持ち込んで後悔したものと助かったものをランキング形式でご紹介します。
※あくまで筆者の所感です、参考までにご覧ください。
筆者の留学先情報
地域|スウェーデン南西部、イェーテボリ近郊
気温|夏:12℃~25℃、冬:-15℃~7℃
体感|夏でも陽がかげると少し肌寒い、冬は風が吹くと耳が凍りそうな寒さ
持って行って後悔したものワースト3
\ 持って行かなければよかった…! /
どれも荷物になっただけで全く不要でした。
- 第1位: 厚手セーター・厚手靴下
季節問わず薄手セーターを着ていたので、冬の衣類は厚手のアウター+厚手のカーディガンだけで十分でした。冬場にスポーツもしないため着こむ必要がなく、荷物がかさばっただけで持ち帰るのも一苦労……後悔しかありませんでした。
- 第2位: 室内用の防寒着
マイクロファイバーの羽織を持参しました。夏場の室内は肌寒く感じますが、冬場の室内は25℃あったのでほぼ使いませんでした。現地の人は冬でも薄手のカットソーや半袖、アウターだけしっかり厚手のものを着ていました。
- 第3位: 替えのスニーカー
気分転換用に予備のスニーカーを1足、柔らかいタイプのレザーシューズを1足持っていきました。レザーシューズは室内履き用に使えて重宝しましたが、スニーカーは履いていったものしか履かなかったので予備は不要でした。
現地調達 必須!|防雪スニーカー・ブーツ
スウェーデンの冬は、普通のスニーカーで歩くと凍結した道で滑りますし、靴と服の隙間から中に雪が入ってくるのでかなり危険です。
秋が過ぎて雪が降り始めたら、防雪用の靴やブーツを現地調達しましょう。筆者が探した時は、ショッピングモールなどで6千~1万弱くらいで販売されていました。
筆者は、クラスメイトの使わなくなった防雪スニーカー(ゴアテックスの滑らないソールかつハイカットで雪が入らない造り)を譲ってもらえたので購入せずに済みました。
夏の渡航だと日本で少し蒸れるでしょうし、手荷物検査では脱がないといけなくなりますが、あらかじめ履いていく手もありかもしれません。
持って行って助かったものベスト3
\ 持っていってよかった…! /
これがないと、かなり生活に支障が出た&不便でした。
- 第1位: のど飴
スウェーデンは空気がかなり乾燥していますが、現地ののど飴はタブレットタイプのものばかりで、「飴」は甘いキャンディ系しか見つけられませんでした。(日本のようなのど飴は中々手に入らないらしいです)
数種類の"のど飴"を持っていきましたが、おすすめは 龍角散 のどすっきり飴 120max スティックです。
冬の外出は、人との交流も多く、体温も下がりやすいので、帰宅する頃にはのどが荒れることが多々ありました。そんな時、風邪のひきはじめ・予防に効果抜群でした。
また、学校にはいつも100人以上いて冬は風邪やインフルエンザが流行ったので、大量に持参しておいて助かりました。日本ののど飴は珍しいようで、クラスメイトにも好評でした。
袋タイプもありますが、スティックタイプは個包装で持ち運びも便利なのでおすすめです。
- 第2位: 顆粒だし、コンソメ
現地の食事でたまに油分やクリームなどで胃腸が弱った時、薄味のスープをよく作りました。スーパーの固形コンソメは油分が多く、胃腸の弱い筆者には強すぎたので、顆粒だしや顆粒コンソメがあってかなり助かりました。
軽くて荷物にならないスティックや袋タイプがパッキングしやすくておすすめです。
- 第3位: ノートパソコンやタブレット
学校からの通達や課題の提出などはすべてオンライン(Microsoft TeamsとSchoolsoft)でした。
学校でもパソコンは使えますが、言わずもがなスウェーデン語+スウェーデンのキーボード配列なので、自前のノートパソコンやタブレットはレポート作成やノート代わりに役立ちました。
持っていけばよかった…(番外編)
\思い切って現地調達に踏み切って失敗……/
- 真冬用アウター
アウターはかさばるので、かなり悩んで現地調達にしました。
ただ小柄な私には、現地の服はどれもサイズが大きすぎてなかなか買えませんでした。
日本より物価が高く、どの店のアウターもクオリティが高いだけあって値段も数万円台で、現地で着て捨てる用の手ごろなものを探すのに一苦労しました。
結局、UNIQLOでダウンジャケットを買いましたが、少し薄手で物足りなかったです。サイズは現地のXSが日本のL~XLくらい、価格は日本の1.5倍くらいでした。
厚手のダウンジャケット(フード付きが◎)を圧縮して持っていけばよかったと少し後悔しました。
パッキングの荷物の量だけでなく、自分の体格や身長なども考慮して、現地調達にするかどうかを見極めるといいと感じます。
パッキングQ&A
Q: 変圧器は必要ですか?
A: 持っていく電子機器によります。
スウェーデンの電圧は220V、50Hzなので、お持ちの家電の電圧と異なる場合は変圧器が必要です。ちなみにソケット(コンセント)は「CやSEタイプ」という丸いピン穴2つか3つの形状なので変換プラグは必須です。
筆者はスマホ、タブレット、ノートパソコン、ヘッドホンくらいしか電子機器を持っていきませんでしたが、すべてユニバーサルタイプの電圧だったので変圧器は不要でした。
Q: その他のパッキングの注意点はありますか?
A: 重量制限Maxに詰めず、少し余裕を持たせることです。
家の体重計と空港の重量計ではわずかに誤差が生じることがあります。少し重量オーバーしただけでも追加料金が発生するので、-1~2kg程度少なく詰めるとよいでしょう。
筆者は成田空港に向かう際、国内線も利用したのですが、スーツケースが国内線の重量制限を1kg程度超えていたため2500円を支払いました。
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