移民局へ行こう|安心・簡単、居住許可カードの申請 - フォルクフーグスコーラ留学
STEP5 居住許可カードを申請しよう
無事にスウェーデンへ渡航し、新しい住まいに辿りついてようやく一息つける……といきたいところですが、あと少しだけ手続きが残っています。 STEP3で解説した「居住許可の申請」の最終手続きはスウェーデン到着後に行いますが、そんなに難しいことはないのでご安心ください。
さて、それでは「居住許可」申請の流れを改めておさらいしておきましょう。
この記事で分かること
✓ 「留学のための居住許可」の申請手順
✓ 移民局での手続きの流れ
✓ 個人番号(パーソナルナンバー)の申請方法
✓ 居住許可に関するQ&A
(所要時間: 約10分)
居住許可申請の手順おさらい
スウェーデンの長期滞在では、「居住許可カード」というカードを発行する義務があります。
「居住許可」自体の申請は、日本にいる間に済ませているので、現地スウェーデンで行うのは下記手順の「8」だけ、つまり移民局へ出向き、顔写真と指紋を登録するだけとなります。
ここでは、おさらいも含め、下記手順の「7. 訪問日のオンライン予約」の注意点から改めて解説します。
居住許可を発行するまでの手順(筆者の実体験ベース)
- 移民局の公式サイトで居住許可の申請
- 審査通過の通知をもらう
- デジタルパスポートチェックの実施*
- 移民局でのパスポート承認
- スウェーデン大使館へパスポートチェック ※2024/7以降はスキップ
- 居住許可の承認
- 最寄り移民局(現地)への往訪日のオンライン予約
- 居住許可カードの申請 【渡航後、現地にて】
- カードの発行 【渡航後、現地にて】
|上記必要書類を添付し申請
|入力に時間がかかるため、適宜、入力内容の一時保存を忘れない
|移民局の通知メールに従って 3 の手続きへ進む
|frejaというアプリでID認証を行う
|移民局の通知メールと同時にスウェーデン大使館より通知メールが届く
|スウェーデン大使館の指示のもと直接出向き、パスポート確認
|日時指定不可、手続きは10分程度で完了
|5.と同日に移民局より申請許可の通知
|数日後、大使館から郵送にて渡航書類が届く
|移民局公式サイトで訪問日のオンライン予約をする
↑ ここまでは日本で手続き済 ↑
|最寄りの移民局へ出向き、専用ブースで顔写真と指紋を登録する
|約2週間後、カードが発行され手元に届く
*2024年7月より、デジタルパスポートチェックサービスが可能になりました。これの利用によって大使館への本人出頭が不要となります。(手順5が不要)
筆者のケース:デジタルパスポートチェック
筆者が居住許可申請した時は2024年6月で、移民局側のデジタルパスポートチェックも行いましたが、大使館経由で本人出頭要請がありました。
テスト運用だったのか不明ですが、現在は手順5をスキップできるようです。詳細は以下公式サイトでもご確認ください。
移民局訪問のオンライン予約(手順7)
オンライン予約の注意点
移民局への訪問は事前のオンライン予約制になっていて、移民局公式サイトのマイページ内にて手続きすることができます。
すぐに予約が埋まる可能性が高いので、移民局から居住許可の通知が来たら、速やかに訪問予約を済ませておきましょう。
また、予約キャンセル後に再予約をしたい時も、日程がかなり先になることが多いので慎重に日付を決めることをおすすめします。
訪問日の予約は、日付と時間帯を選択できるようになっています。
下記リンク:英語ページが別窓で開きます:
余裕を持って往訪時間を選ぼう
移民局の営業時間は平日8~16時です。
必然的に学校を休んで行くことになりますが、予約する時点で学校のスケジュールや授業内容までは分からないので、あまり気にせずなるべく早い日を予約しましょう。
到着が遅れた場合、受付できずに再予約になることもあります。最寄りの移民局までの所要時間(交通機関の遅延、徒歩移動)を踏まえてスケジュール調整しましょう。
到着後は専用端末での受付操作があるので、遅くとも15分前に到着しておけば安心できると思います。
筆者のケース:予約を忘れて危うく・・・
筆者の場合、居住許可が承認された時は渡航の2か月前だったので、もう少し日が近づいてから訪問日を予約するつもりでした。
…が、そのまま予約を忘れてしまい、、渡航の数日前に慌てて手続きしたことを覚えています。
当時は秋学期スタートの5日ほど前に現地入り予定で、予約カレンダーには多くの空き日があり、学校スタート前の平日を予約しました。
しかし翌日、体調を考慮しようと思い直し一旦キャンセルし、再度空き日を確認すると、渡航日以降がほぼ満席で学期スタート週の1枠を逃すと1か月先しか空いていない状況に。
結局、一番近い学期スタートの2日後に予約する選択肢しかありませんでした。その日は校外学習が入っていたので参加できず悔しい思いをしました。
移民局 訪問日当日、カードが届くまで(手順8・9)
1. 受付機で到着手続きし、カウンターへ
当日必要なもの
・移民局からメールに送信された予約コード
・パスポート
・その他留学に関する書類一式
・居住許可カード送付先の住所
(校内の寮は学校住所+建物名,部屋番号でOK)
当日は入り口付近の受付機へ行き、画面の指示に従って入力していき『Register arrival(到着登録)』の登録を済ませます。
待機エリアには大きなスクリーンが数台あり、予約コードの待機列が表示されています。自分の予約コードが緑色に変わったらスクリーンに表示されている番号のカウンターまで出向きましょう。
2. カウンターで書類を提出し、顔写真と指紋登録する
カウンター内の担当者の指示に従って顔写真と指紋の登録を済ませたら、居住許可カードの送付先を訊かれるのでそれに答えて手続きは完了です。
これらの手続きは10分ほどで完了し、カードは2週間程度で手元に郵送されます。
筆者のケース:一瞬で終わった移民局訪問
筆者はスウェーデン南西部に留学したので、イェーテボリの移民局に足を運びました。
予約時刻は14時で、13時半すぎにエントランスがどこか手間取りながら、ガラス扉から中へ入ると広い待機スペースには20人ほどの人たちが散らばって待機していました。
エントランスの正面辺りの柱に受付機を見つけ、言語を英語に変更して画面の指示に従って到着の登録を済ませました。あとはスクリーンの予約コードが緑色に変わるまで待つだけでした。
移民局内はカメラ撮影が不可で記録に残すことはできませんでしたが、ウォーターサーバーが設置されていて、トイレもありました。
予約時間を少し過ぎた頃にようやく自分の番が来たので、スクリーン画面に表示された番号のブースへ向かい、あっという間に写真と指紋登録が終わりました。体感10分程でした。
居住許可カードは1年ごとに再発行が必要
居住許可カードの有効期間は1年間となっています。1年以上滞在する方は都度移民局へ予約し手続きを踏みましょう。
ちなみに、居住許可カードはIDカードではありません。IDカードは滞在1年以上の場合のみ登録が必要となります。(=個人番号 / Personnummer)
留学期間中に出入国をする際はパスポートとともにこのカードの提示が必要になります。忘れずに携帯しましょう。
おまけ:個人番号(パーソナルナンバー)の申請
1年以上の滞在はパーソナルナンバーを申請しよう
STEP3の記事で詳細を解説済みですが、1年以上留学予定の方は上記の居住許可カードとは別に、パーソナルナンバー(国民識別番号)の登録をお勧めします。
パーソナルナンバーの申請は必須ではありませんが、あると生活インフラが整ってはるかに暮らしやすくなります。申請手数料はかかりますが、申込することをお勧めします。
申込み審査に通ったら最寄りの税務署(Skatteverket)へ出向き登録を済ませるという手順のようです。詳細は、税務署公式ウェブサイトを確認してみてください。(以下リンク:英語ページが別窓で開きます:
個人番号をどんな場面で使うのかを知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
居住許可に関するQ&A
Q: 移民局へ往訪する期限はありますか?
A: 特に設けられていませんが、できる限り速やかな手続きが推奨されます。
海外からスウェーデンへ留学する場合、居住許可カード発行前の渡航になりますが、居住許可の通知書書類の確認で入国はできます。
ただし、滞在許可の証明となるカードを携帯することが強く推奨されるので、できる限り早く移民局へ行きましょう。
Q: オンライン予約を忘れて渡航しても問題ありませんか?
A: 問題ありませんが、渡航後速やかにオンライン予約し移民局へ出向きましょう。
移民局へ居住許可カードを発行するためには事前予約が必須となります。ただし予約カレンダーの空きが埋まりやすいので、できる限り早く予約しておくことをおすすめします。
筆者の場合は、渡航の3日前に予約し、渡航後1週間以内に移民局へ往訪できました。
👉 第三部|現地生活編 へ続きます
さて、『第二部 渡航準備編』はこちらの記事で完結となりますが、みなさまのお役に立てたでしょうか。
続いては『第三部 現地生活と学びのヒント集』と題して新しい章に移り、実際の留学生活に役立つ情報やヒントを筆者の体験ベースで紹介していきます。
あなたの留学生活のガイドブックとして、引き続きぜひチェックしてくださいね。
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